ソーティングや鑑定書・鑑別書について
宝石を集めだすとよく「ソーティング」「鑑定書」「鑑別書」という言葉を聞きます。
鑑定機関がこれらを発行するわけですが、よくある質問を下記にまとめてみました。
Q: 鑑定機関とは?
A: 主に宝石などの名前やグレードを第三者として証明してくれる機関になります。
カラーや状態は鑑定士により肉眼で判断されるため、鑑定機関によっても若干の差が生じる場合がございます。
国内では特に「AGTジェムラボラトリー」「中央宝石研究所」「全国宝石学協会」が三大鑑定機関とも言われ、
グレードが厳しいため定評があります。
Q: ソーティングとは?
A: 鑑定機関の発行する簡易鑑定/鑑別が記載されたものになります。
鑑定書・鑑別書のような冊子ではなく、一般的には小袋に宝石名やグレードのみが記されているものになります。
Q: 鑑別書とは?
A: 大体の鑑定機関ではソーティングと鑑別書の両方が選べるようになっています。
ソーティングに比べ、写真が入っていたり、細かい項目が記さておりブック状になっています。
その分、簡易鑑定・鑑別のソーティングに比べ、費用も高くなっています。
Q: 鑑定書と鑑別書の違いは?
A: 鑑定とはなんでも鑑定団でもお馴染みのいわゆる評価でもありますが、
宝石業界で鑑定書と言えば、別名ダイヤモンド・グレーディング・レポートといい、
4C(カラー・クラリティー・カット・カラット)という基準に基づきダイヤモンドをランク分けしたものです。
他の宝石には当てはまらず、ダイヤモンドにだけ鑑定書という言葉が使われます。
一方、鑑別書はこの石はなんだろう?と科学的に検査・鑑別をし、何の宝石かを教えてくれるものを言います。
ダイヤモンドの様なランク(評価)は行われません。全ての石が対象です。
※海外の鑑定機関等、例外はあります。
鑑定機関一覧
一言で鑑定機関と言っても、その鑑定機関のルールだったり、やはり人間が見るものですので鑑定機関によってムラがある場合があります。
ブルーダイヤモンド・グリーンダイヤモンド・ピンクダイヤモンド等のカラーダイヤモンドはAGTをオススメします。
・AGTジェムラボラトリー(GIA JAPAN)
---カラーダイヤの色の判定に定評があり、国内でもっともグレードが厳しいと言われています。
・中央宝石研究所
---ダイヤモンドのグレーディングに定評があり、百貨店などでもよく見かけます。
・全国宝石学協会 (→倒産)
---カラーストーンの鑑別業務に定評があり、鑑別に必要な優れた設備機器があります。
・日独宝石研究所
・国際宝石検査センター
・GGSJ (ジェム グレーディング システム ジャパン)
・NGL (ノーブル・ジェム・グレイディング・ラボラトリー)
・Antwerp Diamond Laboratory
・Emil Gem Laboratory (JAPAN)
---タイにある鑑定機関です。
・AIGS (Asian Institute of Gemological Science)
---タイ・バンコクにある鑑定機関で、サファイヤやルビーに特に定評があります。
・GRS (Gemresearch Swiss Lab)
---スイスやタイにある鑑定機関で、特にピジョンブラッドルビーの評価は日本市場でもトップクラスです。