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古代コイン(ローマコイン・ギリシャコイン)の偽物について


古代ローマ・ギリシャのコインなどのアンティークコインというのは世界的にも非常に人気があります。
近年はコレクションというだけではなく、
投資の一環としても収集される古代の美術品と広く認識されて、
ヤフオクや楽天などでも気軽に購入できます。
しかし、 非常に残念なことですが、人気に比例し、多くの偽物コインが存在します。

特に某オークションサイトでは古代ローマ・ギリシャの偽物のコインが多く出回っています。
現状も怪しい商品が多数出品されていますが証明する事は困難な状況です。

いくら安くても偽物には本物の魅力も価値がありません。
お店に買い取りも拒否されますし、それを隠して販売することは犯罪行為です。


日本のコレクターの中にはそれほど危険意識がないのですが、
偽物コインというのは海外のコレクターの中ではあたりまえで、
この様な偽物のコインの情報を収集し公開しているサイトを利用し予防策を取っているコレクターもいるようです。
FORVM ANCIENT COINS -Fake Coin Reports-

しかし日本ではこのようなサイトはなく、簡単な見分け方というのはありませんので、 購入者の方の知識・経験で予防するしかありません。


現在のネット市場を見ても明らかにおかしいコインも何点か見かけました。
・状態がきれい過ぎる
・周りの出品者と比べて安すぎる

どちらも金額が相場と比べおかしな例です。どうしてこれだけ安いのかと疑問に思われた方が良いでしょう。

他には
・材質の色がおかしい
・全体の図柄のバランスがおかしい

など、これらは真贋が難しい例です。

少しでも参考になればと思い、偽物から怪しい販売まで4つの事例をご紹介します。

例1) 古代ローマ バドリアヌス帝のアウレウス金貨 → 20万円
某オークションに出品されていた偽物のコイン
こちらは意図的な偽物販売が証明された例です。
アメリカのイーベイオークションで定期的にレプリカを購入し、日本で本物として販売されていた事例です。
現在は参考として画像を載せていますが 当時は私自身も商品ページを見て確認しました。。
出品者もかなりの知識があり、それにより多くの評価を受けています。リピーターも多く、現在も販売を続けているようです(2014年)。
高額コインを多く扱っていた為、購入者も上級のコレクターが多い様子でした。
  古代ローマ バドリアヌス帝のアウレウス金貨の偽物(レプリカ)
イーベイにて24金のレプリカとして販売されていたコイン → 185ユーロ
  イーベイにて24金のレプリカとして販売されていたコイン

それぞれのコインの拡大
光の加減で多少違うように見えますが、コイン自体の形など大きな特徴がすべて一致します。
 
イーベイでの落札から短期間でヤフオクに出品されているところを見ると、この人物がレプリカ品をヤフオクで販売するつもりだった事が伺えます。

これは知識があるものが騙す側に回ると、防ぐことが非常に困難な例です。
この出品者の説明文を見ていたら共通して洗浄や発掘による傷があると記載されていました。


例2) 古代ギリシャ カタログ未掲載? アッティカ アテネのフクロウ銀貨
ヤフオクに出品されていた偽物のコイン 何と400万円!
 



一部拡大

イーベイにて販売されていたペーパーウェイト 用紙の破れ方が同じ
 

お土産レベルのようです。色んなサイトで販売されています。24ドル。


また別のサイトです。ヤフオク出品品とまったく同じ用紙がついています。破れはなし。



それぞれの用紙の拡大
最下部の「made in greek」部分を切り取っているのがわかります。
 
説明文を見ていると十分な知識のある販売業者さんのようです。
偽物と分かっていて騙すつもりで仕入れたのか・・・本物と信じているのかはわかりませんが。。

ただ言えることは近代のお土産レベルのコインを2600年前のコインとして販売しているという事は
本物を見る目はどうかなという事です。

400万で売るという事はいったいいくらで仕入れたのでしょう・・・
300〜350万? その額で仕入れていたのならこの業者さんも被害者です。
もし安く仕入れていたのなら。。仕入れ価格から本物でないと予想がついたはずです。


例3) 「古代ギリシャ・ローマ金貨・日本の銀貨」 支払後に連絡が途切れる。
これは偽物かどうかではなく、商品の代金を支払ったのに、商品が送られてこずトラブルとなった例です。

2015年の年末にトラブルが起き、2016年1月11日現在、解決していないようです。
 

すごい高評価の方もいます。これだけ慣れた方でもこういったトラブルに巻き込まれています。


例4)  「保証なし 8万円」の古代ローマ金貨が・・・
→ 2週間後には「保証あり 12.7万円」で転売
 



↑最初に販売されていた商品ページです。保証がないという事をハッキリと記載しています。
 

それがこの様に「真正品鑑定済」で転売されました。
「保証なし」で落札された金貨が、2週間後には「保証あり」で販売されています。

何らかの鑑定があったのかはわかりませんが、鑑定書がついている訳でもないですし、非常に疑わしい内容です。

「11月 1日(日)」 落札 → 「11月 13日(金)」 出品 の早業です。

商品写真はオークション終了後に消えていて、現在は確認できませんでした。
アントニヌス・ピウスのアウレウス金貨という事ですが、商品ページの作成後にカラカラ帝と訂正しています。
通常なら鑑定時にわかると思いますが、鑑定がされていないのかなと思ってしまいます。

この転売した人物はなんと・・・例3と同一人物です。




ヤフーオークションで本物保証という言葉を良く聞きます。
騙すつもりで言ってしまえばそれでおしまいです。オークションなんかで言えば、IDを消したらそれでおしまいです。

そのような言葉に惑わされる事なく、信頼できる場所から入手するようにしてください。

また、同じコレクターとして、このような偽物を広げないようご協力ください。





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